老後の年金生活なんて悪夢でしかない時代になりつつあります。ある程度節約していても年金だけでは暮らしていけない家庭が増えているのです。
今後はさらに年金で暮らすことは困難になるでしょう。まずは今がどのような状況なのかを知り、未来に向けて私たちなりなプランを考えていかなくてはいけませんね。
年金世帯は年間で約61万円の赤字
総務省統計局「家計調査年報(2016年)」によると、収入のメインが年金となる世帯は、なんと毎月約5万1千円の赤字になっている。年間で約61万円、20年間で1200万円超の大赤字だ。もし65歳から毎月この赤字を出していたら、85歳の時点で貯蓄が1200万円も減っている計算になる。これでは貯金も退職金も底をつき、破綻に向かうことになりかねない。
また、金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」によると、貯蓄なし世帯(2人以上)は3割にのぼる。貯蓄を切り崩していった結果、転落していった世帯が増えたのではないかと推測される。
引用元:年金世帯は年60万円の赤字 「家計の見える化」で貯蓄を増やす方法〈週刊朝日〉(AERA dot.) – Yahoo!ニュース
毎年61万円の赤字という事は、月単位で考えると約5万円の赤字になります。この金額を節約で捻出するのは厳しいかもしれません。そもそも無駄使いの多い家庭なら何とかなるでしょうが、そうでない場合は手の打ちようがないですね。
現在の年金世帯でも毎月5万円の赤字なのですから、今後の年金世帯はもっと大きな赤字になるでしょうね。
もしものために残しておきたいお金
年金が足りないという事は、それを補うために貯金を取り崩すか働いてお金を稼ぐといった事をしなければいけません。
働きに出るにしても、身体を壊して働けなくなるかもしれませんからそれなりな金額を貯金しておきたいですし、投資して資産運用するにしても、利益が出るまでの期間を乗り切るためのお金も必要です。
そういった時の事を考えると、若いうちから節約して貯金しておくとかお金を増やす仕組みを考えておかないと苦しい生活が待っていそうです。
投資するには投資金額以上のお金が必要
余分に貯金するお金なんてない家庭では、副業をしたり株式投資などでお金を増やす事も考える必要があるかもしれません。今は仮想通貨の取引に手を出す人も多いようですね。
しかしこういった投資に回す金額は、自分の総貯金額のほんの一部に留めておく必要があります。
投資したものの価値が上がったり下がったりする間は、仮想の損益を目にすることができますが、ほとんどの投資の場合最終的に決済してみないと利益が出たのか損益が出たのかは分かりません。
もう少し様子を見ようと思っていたら、急激な景気変動が起こり決済しようにも出来ないという事態が起こります。
だって決済してしまったら大損が確定してしまいますからね。
せめて投資した時点の金額に戻るまでは塩漬け状態で乗り切りたいものです。しかし急にお金が必要になる事もあります。そうなると投資したものを決済して大損してでもお金を作らないといけない事態が起きるのです。
こんな事が起こらない為にも、投資後も潤沢なお金を確保しておく必要が有りますよね。
ラッキーを掴むにもお金がいる
私も購入時1千万円相当の株を保有していましたが、リーマンショックを受けて株価は暴落し、数年間は塩漬け状態で乗り切り、なんとか元値以上に戻ったところで決済した経験があります。
ラッキーでしたが、もしも投資したお金以外のお金を私が持っていなかったら、ラッキーなんて掴めなかったでしょう。途中で決済して500万円以上の損を出していたと思います。
こういったことからも分かるように、お金を稼ぐにはお金がいるのです。
もしも貯金額がほとんどない状態なら、お金を稼ぐためにも少し貯金をしてみてくださいね。