交番で警察官が同僚の警察官を銃撃したというものすごく怖い事件が起こり、その事だけでもかなりショックを受けましたが、さらに防災情報として流されていた文面を見て怖くなりました。
午後11半付近で米原警察署から流されたお知らせによると「彦根市の交番で、警察官が拳銃で撃たれる事件が発生しました。撃った犯人は現在逃走中です。市民の皆様は戸締りをし、十分にご注意ください。」という内容だったそうです。
これには大きな情報の欠落があると思います。隠蔽かと思われるかもしれない重大な情報です。この時点では容疑者は警察官の服装をしている可能性があるという情報などを公開して欲しいと思いました。
この情報が無いと、家の付近で見かけた警察官に「まだ捕まってないのですか?」と住人が無防備に近付く可能性だってあるのです。それに戸締りをしっかりして十分に注意していても、警察官が家に来たら戸を開けてしまう可能性だって高いんですから最も重要な情報は警察官の見た目でも信じてはいけないという事だと思うんです。なのに重大な情報は書かれなかった。
容疑者の目星もつかない状況ならば仕方がありませんが、午後8時15分ごろ田んぼに突っ込んだパトカーが発見され、午後8時45分ごろには交番で銃撃された警察官が発見されています。それから2時間以上経過した時点のお知らせです。19歳の警察官が行方不明になっていることを考えると、容易に付加出来た情報だと思うのです。
それなのになぜか書かれていない。不審者情報などでも服装や身体的な特徴を書くものだと思うのです。だってそういった情報が無いと注意のしようがありませんからね。今回はさらに危険な状況ですから、重要な情報はぜひ書いて欲しかった。今回はニュースなどで結果的には情報が付加されていましたが、このようなショッキングではない事件だったらどうなったのでしょう。
国会でも隠蔽や改ざん問題が噴出しているにも関わらず、知らないふりや言い回しを工夫するだけで罪をもみ消したり、責任を回避できると思い込んでいる風潮が官僚や与党議員に見受けられます。
公務員は国民のために公開すべき情報は全て公開して当たり前だと思うのですが、国のトップが言い逃れた者勝ちという姿勢を貫いているのですから、改善されるまでには長い時間がかかりそうですね。