躁うつ病の社員がいきなり退職したので会社が元社員を訴えたニュースを見ました。会社が訴えるなんて驚きです。
会社側の言い分としては、うその病気で会社を欺いて一方的に辞めたことが問題なんだそうです。
躁うつ病になり、精神的に頑張れなくなった人が会社を辞めたらダメなのでしょうか?
一方的に辞めたという状況が分りませんので、損害賠償請求額1200万円が妥当かどうかは判断できませんが、1200万円の請求という点にもビックリしてしまいました。
もしかしたらプロジェクトの途中で、その人に抜けられると大きな痛手を被るのかもしれません。その人がいないと、他の人では対応できない問題があるのかもしれませんね。そうなるとそのプロジェクト全体が傾くこともあるのでしょう。
でも、会社は個人に頼り過ぎたらだめだと思うんです。誰かがフォローできる程度の余裕がないと仕事は破たんしていきます。個人の肩に重荷を背負わし過ぎると、精神面でも体力面でもダメージを蓄積してしまいますから、いずれはこのような事態が起こります。
私も同じような理由で会社を辞めたので、辞めた側を応援したい。
私の場合は勤務地が出向先の別会社だったため、そちらに迷惑をかけないようにひたすら仕事の切れ目を待ちました。
眠れなくなり頭痛やめまいの毎日です。ふらつき、しっかりと話せない日もありました。そんな状態でもなんとか頑張れたので仕事の切れ目まで我慢しましたが、そうも言っていられない人もいます。
私の経験から想像すると、損害額が大きいという事はそれだけ辞めた人に仕事を押し付けていたという事ではないでしょうか?だとするとうつ病だという本人の主張を嘘だと決めつけることは出来ないと思います。
裁判の判決でも、会社側の請求はすべて棄却され、逆に訴訟まで起こして元社員を精神的に苦しめたことへの損害賠償として110万円の支払いが会社側に命じられました。
ブラック企業を辞めて、なんとか立ち直ろうとしているところにまでブラック企業が追いかけてくるなんて救いがなさすぎます。
この判決が元社員側の勝利に終わって本当に嬉しいです。