名探偵の金田一耕助でも問題解決には時間がかかるんです

テレビで犬神家の一族を見ていたら妻が「金田一耕助はいつも殺人を未然に防げない」と少しご立腹だったので少し反論してみました。

「そもそも主人公の金田一耕助は『数々の難事件を解決してきた名探偵』というような紹介をされており、起きてしまった事件を解決してきたということで、未然に防ぐことを生業にしていない。」

勝手に期待して、勝手に落胆しすぎ

事件を解決するという事は事件そのものは起こってしまっているので、起こってもいない事を防ぐことは出来ません。そもそもすべての事件を未然に防ぐという事は超能力者的な人じゃないと無理だと思います。

連続する事件の傾向を見極めて、次の事件を未然に防ぐための行動はとれるでしょうが、それが事件解決への一手になるかどうかは分からないものです。

間違った人を捕まえている間に別の事件が起きてしまったなんて事も多いでしょう。

ある程度の事象を観測しない限り、なかなか真相を推測することすら難しいと思いませんか?

フィクションに対してですから過度な期待も良いですが、現実社会ででも過度な期待をしてしまう人がいます。

コレをチャチャっと解決しておいて

会社の上司から「コレをチャチャっと解決しておいて」なんて言われる事ありますよね。

「どうして解決できないんだ?」なんて急かされても、そもそも何が問題なのかを推測するための情報が少なすぎる場合もありますから、困ってしまいます。

なんの根拠も無いのにこいつなら何とかしてくれるだろうと、いつも頑張っている人ほど大変な問題を押し付けられます。

「マシンを買えばいいのか?人を増やせばいいのか?」なんて言ってくる人もいますが、物を買ったり人を増やしたその瞬間からそれらが活躍してくれるという幻想に取りつかれているのですから困りものです。

こういった事を平気で言ってしまう人の多くは、考える事を放棄してしまっているため、状況を説明しようにも会話にならない事もあります。もう少し考えたらもっと現状を理解できるだろうし、そうすれば連携して解決出来る事もあるのにな。

かく言う私もどうでしょう?

しっかりと考えられているでしょうか?過度な期待や思い込みで無理難題を押し付けるような事は無いでしょうか?気を付けていきたいと思います。