天候が崩れてせっかくの桜が楽しめない日が続いております。この雨で桜の花も散ってしまうかもしれませんね。
「今年はまだ花見していないのに。週末の花見まで桜が咲いていてくれますように」と祈るような思いの方もおられるでしょう。
そんな桜の陰でひっそりと実をつけた梅を発見しました。
華やかな桜の陰で、成果をだそうと頑張っている梅を見て会社で新人教育をしていたときの事を思い出しました。
私に付いた新人さんは大変だったと思います。ほかの部署でお気楽な仕事をこなし、夜になると飲みに行く同期たちを羨ましく思っていたようです。
そんな新人さんに私は独り立ちできるぐらいの課題を与え、何度もチェックを繰り返したり指導したりしましたので、恨まれているだろうなと思いながらも新人教育を続けました。
弱音や愚痴をあまりはかず、責任感を持って頑張ったその新人さんと他の同期たちの差はどんどん開いていきました。
2年後にはお荷物社員となり下がった同期たちとは違い、プロジェクトを任されるリーダーになるぐらい成長してくれました。
見た目は華やかで楽しそうなモノの陰ではいろいろなモノがひっそりと頑張っているのです。
華やかなモノはたいていすぐにダメになります。反対に陰で頑張っているものは梅の実もそうですが、実が大きくなれば収穫され梅干しになったり、梅酒になったりと、長い間重宝されるものです。
頑張っている人は工夫をしますので応用力があるのです。今の状況が傾きだしたと感じたら、倒れてしまう前に別の何かを探し始めますし、急な変化にも対応できる事が多いと思います。
華やかなモノを探し求めるのも良いですが、ひっそりと頑張っているモノの美しさにも目を向けてみてください。なにか違う未来が見えてくるかもしれません。
宮沢賢治の「雨ニモマケズ」のように、「そういうモノ」に私はなりたいと思える理想の自分を見つけていただければ頑張れるのではないでしょうか?
ブラック企業のように身体や心を壊してしまうような状況なら逃げ出してください。まっとうな会社ででも頑張ってみてダメだったらやり直せばいいんです。頑張ったなら堂々と辞めて良いと思います。
すでに新入社員の方々が会社を辞めたがっているというニュースを見て、アラフォーのオヤジが思った事を書いてしまいました。
楽な道を行き数年後に給料泥棒と呼ばれるか、頼りになる人だと言われるかは、これからの頑張り次第です。
ガンバレ新入社員。