火星で生活する日が来るかは分かりませんが、米ヴァンダービルド大学の研究者が宇宙環境を想定した閉鎖空間で長期間暮らすという実験を行いました。
こういった環境で人体にどういった生理的な影響が現れるのかを実験したのです。
その結果、塩分を多く摂取すると食べ過ぎてしまうという事が分かってきたそうです。
火星や宇宙滞在研究で分かってきたこと
米ヴァンダービルド大学の研究者らは、2009~11年にかけてモスクワで行われた宇宙飛行士の滞在仮想研究に参加。宇宙飛行士4人が105日間、6人が205日間(ちょうど火星への片道分)、宇宙船環境を模した閉鎖空間で過ごし、生理的な影響を調べている。
塩分摂取量については、6グラム、9グラム、12グラムの3パターンを試している。塩分摂取量を6グラムから12グラムに増やしたところ、「塩っ辛いものを食べると、塩分を排せつするために喉が渇き水をガブガブ飲む」という常識に反し、むしろ水分摂取量が減少したのである。これは体内で水分を保持、あるいは作り出していることを意味する。
引用元
研究では、人は塩分を多く摂取すると水をがぶ飲みするという仮説が見事に裏切られています。
逆に水を摂取する量が減ってしまったのはなせなのでしょう?
研究者らがこの仕組みを突き止めました。塩分の多い食事をとると筋肉が分解されて、分解された筋肉のタンパク質から尿素が合成されます。
合成された尿素は腎臓で水分の再吸収を始めるため、体内からの水分排出を抑えるようになり、渇きを感じにくくなるようです。
加えて、筋肉を分解して尿素を作り出すためには多くのエネルギーが必要になりますので、その結果多く食べてしまうようになるのです。
塩分過多は太る
体内の仕組みを覚えておくことは難しいのですが、塩分を摂りすぎると筋肉が減り、お腹が減りやすくなると覚えておきましょう。
日本人の平均食塩摂取量は11gとWHO推奨の5gを大きく上回っていますので、その日本において更なる塩分過多は高血圧などの健康被害の元でもありますので控えたいですね。
塩気があると美味しく感じるので、ついつい塩分を多く摂取してしまいますが少しずつ減らしていきましょう。
と言いつつポテチを買ってしまいました。
我慢できるようにならなくては・・・