ちょっと変わり者のおじいちゃんというイメージの強い加藤一二三九段が引退しましたね。
63年間も将棋のプロとして戦ってきたなんてすごいです。
「天職である将棋に、生涯を懸け全身全霊を傾け打ち込むことができました。幸せな棋士人生をありがとうございました」
全身全霊を傾けて打ち込めるものなんて、私には見つけられそうにありません。こんな素敵な事を言える人生は素晴らしいですね。
見た目は、長く垂らしたネクタイがカワイイおじいちゃんですが、内面は闘志あふれる棋士。
勝つために努力を続けた結果生まれた伝説の「ひふみんアイ」は、将棋以外でも役に立つ素晴らしいアイデアだと思います。
自分の側から眺めていても良い手が思いつかないからと、相手側に回りこみ相手側から将棋盤を眺めて次の手を思いついたという「ひふみんアイ」は仕事などにも活用できそうですよね。
加藤一二三さんの伝説には、「ネクタイを長くしめる」「対局時にエアコンのリモコン争いをした」「対局時はいつでもうな重」など、クスッとくる伝説が多いのも人柄からくるものでしょうか。
今話題の14歳、藤井聡太四段も「ひふみんアイ」を取り入れているそうです。快進撃が続く藤井聡太四段のデビュー戦が加藤一二三九段だったことは、とても幸運な事だったのでしょうね。
加藤一二三さんのように、後輩に良い影響を与える事が出来たのだろうかと自分の今までを考えてみました。
考えてみたんですが思い当たりません。
一生懸命に働きましたが、人を育てるという点ではあまり良い先輩ではなかったと思います。
加藤一二三さんと私が似ている所といえば、お腹が出ていることぐらいです(笑)