鎖骨あたりにある粉瘤を取ってもらわないといけないなと思いつつ面倒だから病院に行っていないKAZUOです。

前回の粉瘤手術ではこの部分の炎症が治まらなかったので排膿だけしてもらい、腰に出来ていた別の粉瘤を摘出してもらいました。

どんだけ粉瘤が出来るのかとうんざりしてしまいますが、多い人はさらに頻繁に出来てしまうそうなので食生活などで改善できないかと医師に相談してみるのですが、やっぱり体質ですよとしか答えてもらえません。困ったものです。

今回は私と粉瘤のファーストコンタクトについてチョット書いてみようと思います。

私と粉瘤のファーストコンタクト

私が高校生のころ、ズボンのベルトの下に小さなしこりのようなものが微かに出来ていました。風邪か何かで内科の病院に行った際にぽろっとその事を話した事により、大変な事になってしまったんです。

そもそも私の病院運は悪いので、変な医師にめぐりあう率が高いんです。最終的には良い医師に助けてもらえていますが、この時もやっぱりハズレ医師でした。

ベルトの位置に出来たしこりを触った内科医は何故か注射器を取り出し、その部分に刺しました。針をぐりぐりと動かし、時々血管でもない所から何かを吸い出そうとしています。

物凄く痛かったのに何も成果が無くその日はそれで帰されました。

数日後、針を刺された部分が急激に大きくなり炎症を起こしました。

慌てて針を刺した医師のもとへ相談に行くと別の外科病院に今すぐ行くようにと言われたのです。

恐怖の外科手術

紹介されて向かった外科病院は隣町にありました。なんだか人気のない病院で私以外に患者はいません。

オジサン医師とオバサン看護婦だけでやっているのかもしれません。長椅子のようなところに寝かされたと思ったら、オバサンが黒くて四角いものを奥歯で噛むようにと口に突っ込んできます。

言われるがままにそれを奥歯で噛むと手術が始まりました。メスで十文字に切られ、それ以降はハサミで切られました。

物凄い激痛の後にバチン、激痛の後にバチン。

麻酔は打ったのだろうか?腹を切られるのが始めてだった私は気絶しそうなくらいの激痛の中、早く終わる事だけを願いました。

粉瘤の手術で普通はこんな事ありません。麻酔の注射を何回も打たれて、ちゃんと切除部分が麻痺した状態で手術してくれますので、こんな痛みを感じることはありませんし、痛みが強かったら麻酔を追加してくれますから安心してください。

手術が終わり、私のお腹にはぱっくりと手裏剣の形に開いた傷穴が出来上がりました。その後2カ月ぐらいはその傷穴と付き合う事になったんです。

2カ月後、ふさがったお腹の傷の斜め下にはあの小さなしこりが残っていました(笑)

21歳ぐらいでエーリアンの卵が現れる

それからというもの、医者にはこのしこりの事を話さないようにしていましたが、21歳ぐらいでまた大きく腫れあがりました。

その時は車で移動することも多かった職だったのですが、大きく腫れたアレの痛みで運転に集中出来ないんです。これは危ないと思い、仕事中の移動時に少しだけ時間をもらい病院に寄ることにしました。

午前の診察受付がギリギリ終了というぐらいのタイミングですが、待っている人も多く、もしかしたら午後に回されるかもしれない状況だったので、看護婦さんに「どうしました?」と聞かれた際にこう答えたんです。

「お腹にエイリアンの卵が入ったみたいに腫れあがった部分があって痛いんです」

仕事が忙しすぎて睡眠時間も3時間ぐらいしか取れない職だったので、限界まで我慢した炎症部分は赤紫色にはれ上がり異様な見た目になってたため、この表現は結構分かりやすいと思ったのですが伝わりませんでした。

看護婦さんは笑うし、「そんな説明では分かりません。見せてください。」というので見せたところ。

「先生。エイリアンみたいなのきました。」って言いながら、すぐに処置室に通してくれました。

医師も「エイリアンってなんだよ」と笑いながら私のお腹を診てくれました。

この時の手術はちゃんと麻酔も打ってくれましたし、粉瘤に対する知識もある医師だったので、「取り切れてないかもしれないけど、取れるだけ取っておいた」と大きめに処置してくれました。この部分は幸い再発してません。

普通は炎症がひどいと粉瘤の摘出はしてもらえません。排膿だけで終了ですから、後日症状が落ち着いたところで再手術になるのが一般的ですが、仕事が忙しいと伝えておいたので切ってくれたようです。

こうして私と粉瘤のファーストコンタクトは長い時間を経て何とか解決しました。

しかしあの滅茶苦茶な外科病院は何だったのだろう?まあ、あのおかげで痛みには強くなった気もするし、今となっては笑い話です。

投稿者 kazuo