職場の人間関係に疲れたり、ストレスで落ち込んでしまう事ってありますよね。
私も会社で働いていたときは、毎日のように悩んでしまう時期がありました。それも何度も。
そんな時に出会った小説に癒されました。少し笑い、少し楽になったことをふと思い出したので、シリーズ化しているその本を3冊だけ図書館で借りてきました。
その小説は、矢崎存美さんのぶたぶたシリーズです。
10年以上前だと思います。なんだか楽しいこともなく仕事に疲れてフラフラとただ会社と家を往復していた時、事故で遅れた電車を待つために時間つぶしに入った本屋でその小説に出会いました。
平置きされていた「ぶたぶた日記(ダイアリー)」という本の題名にひかれて気づいた時には買ってました。少しでも楽しい事、癒されることに飢えていたのでしょう。
小説の内容は中年男の「山崎ぶたぶた」さんが、義母の代わりにカルチャースクールに通う話です。カルチャースクールではエッセイ講座が開かれており、そこに集う人々が山崎ぶたぶたさんと接することで、楽しくなったり癒されたりしていくお話です。
ぶたぶたシリーズは毎回そんな感じです。設定はいろいろと変わるのですが、ぶたぶたさんの人となりは変わらず、安心して読める内容になっています。
ところで主人公の山崎ぶたぶたさんって、どんな人だとおもいます?
ぶたぶたさんはバレーボールぐらいの大きさしかないぶたのぬいぐるみなんです。小説の中でも初めて出会う人たちはぬいぐるみがしゃべって動くなんて信じられないし、驚いてしまいます。でもぶたぶたさんの人間性に惚れ、すぐにそんな事はどうでもいいことだと馴染んでいくのです。
図書館で借りてきた本は「ぶたぶたの食卓」「ぶたぶたは見た」「居酒屋ぶたぶた」の3冊です。
今回借りた中でいうと、ストーリー性では「ぶたぶたは見た」が面白かったです。家政婦は見た的な感じで家政夫になったぶたぶたさんがいいですね。事件や謎もあるのでオススメです。
仕事や育児に疲れている女性には「居酒屋ぶたぶた」、落ち込んだり引きこもってしまいそうな人には「ぶたぶたの食卓」がいいかもしれません。
どのぶたぶたさんも良い人なので、どれを読んでもハズレはないと思います。
私の一押しはいまだに「ぶたぶた日記」ですけどね。